運転技術もメンテナンスのひとつ??                             
                                            
,                                                                戻る
 
 
〇85年式190Eが壊れない・・・

 バスの運転手として半世紀弱、お客さんを運んできた親父が愛用した85年式190E、とうとう大した故障もなく、自動車販売店のショーウインドウの「非売品」となりました。「さすがにもうトシだから、190はもういい。」ということで手放しました。
 85年式は初期モデルでトラブルが多いといいますし、もともとスクラップ予定だった車。心配していましたが、何のことはない、マフラーに穴が開いた程度で、あとは細かな故障数回のみ。
  「壊れるかも知れんと言うから昔の車のつもりで扱ったが、よく走るし、まあ、ちょっとおかしくなったことはあったが、結局、大きく壊れることはなかったで。」

 この85年式の190E、親父が使った距離は11万Km。国産の新車を乗り潰したのとほぼ同じ。最終走行距離は27万Kmを超えました。これはやはり「運転技術の差」によるところが大きいようです。「下手な運転」では、知らず知らずのうちに車に負担がかかり、寿命を縮めるということか??

 
〇二種免許に挑戦

 原付の免許を取得して以来、幸い人身事故を起こすことも無く、長年、「無事故・無違反」できましたが、もう15年以上、誰かに客観的に自分の運転を評価してもらう機会もないまま、年齢も進み、安全のため、そろそろ 「再教育」を受ける必要を感じていたこと、幸い事故にならない程度の、我流の下手な運転ではせっかくの190Eを台無しにしかねないことから、このあたりで、あらためて運転を勉強して少しでも車を上手に扱い、車を壊さないようになることが得策かも知れないと考えて、二種免許に挑戦しました。

  今は普通二種にしても、中型、大型二種にしても各都道府県にある指定自動車教習所に通って取得するのが一番と言われます。しかし私が取得した頃には、一般受験者の場合、原則的に運転免許試験場で直接受験するしかなく、自動車教習所などで「自由練習」して受験するしかありませんでした。

 

 

 自由練習+直接受験ですから、なるほど「すんなり」いけば、お金はさほどかかりません。ところが近所の自動車教習所には、練習しようにも肝心の「バス」がなく、自由練習はトラック。大型バスはトラックとは全く別物と言っていいほどの乗り物。私は10tのトラックは乗り回した経験がありますが、バスは経験がない。これでは試験場のバスで「受検しながら 練習する」という困ったことになってしまいます。もともと「どんくさい」上に年齢も進んでいますから、大型バスの運転技能を身につけるにはかなりの練習が必要。私の場合、「試験場練習」では、50回受けてもまず駄目でしょう。これではいかに受験料だけといっても、かなりの金額になってしまいます。結局、県外の自動車教習所に数回通って自由練習、13回の技能受検で何とか合格することができました。(二種の技能試験は噂に違わず、厳しかったです。)トータルで25万もかかりましたから、今の指定自動車教習所で取得するのと、さほど変わらないといったところでしょうか。

 

 私がお世話になった自動車教習所はバス会社直営の教習所で、教習車はずばり、退役した自社の路線バス。外装も内装もそのまま。社章までちゃんとある・・・。これには驚きましたが、逆に気分は「実戦」です。所内だけとはいえ、バス会社の社員でもない私が、本物の路線バスを運転するわけです。
 しかも「混合教習」、コースでは乗用車もトラックも一緒、平屋建ての低い瓦屋根の「軒」がコース上にはみ出しているところもあり、バスの屋根が接触でもしようものなら、軒が壊れて瓦が落ちてきます。これは大型車ならではのよくある事故。本当に実戦そのもの、広い運転免許試験場のコースより難しい。

 教習は、さすがはバス会社、「二種受験テクニック」もありますが、それよりも、「旅客自動車の運転とはこう。乗客の安全確保とはこう。」の乗務員養成さながらの指導。長い間に知らず知らずのうちに身についてしまっていた危険な「悪癖」を指摘(私の場合は、通常走行中の後方確認が甘く、追突されやすいこと、

 
  当時の教習用バス(許可を得て撮影しています。)
 

エンジンブレーキの使い方が雑であること、超低速時のハンドルの操作開始にばらつきがあり、特に方向転換の時などで無用な「据え切り」をする結果になり、車両に負担がかかっていることなどを指摘されました。その通りです。信号待ちで停止しようとした途端の追突はこれまで3回もされていますし、私の車の消耗からもわかります。)、矯正していただきました。
  結果、運転免許試験場での受検では、試験車両の特性に慣れるまでに時間がかかっただけで、受検後の試験官からのワンポイント・アドバイスでも毎回これに関する指摘のみ、どんくさい私が13回で合格することができました。

 この自動車教習所、今は普通・中型・大型二種の指定自動車教習所になっています。当時教えていただいたことは今、私にとって貴重な財産となっています。

  ⇒お世話になりました。 奈良交通自動車教習所

 
 

あれから2回目の免許更新。おかげさまで今回も無事、無事故・無違反で更新しました。

今回、はじめて手にした「IC免許証」、免許の種類から「普通」が消えて「中型」に、そして本籍地の表記がなく なっています。ほう・・・大型持っていても、旧普通免許からの中型免許について、限定表記がされるんですね。

 
 
 
〜独り言〜
 運転免許試験場で技能試験を受けているとき、「こんな短い試験コースなのに、運転者の危険な傾向は見事にわかるものなんだなぁ・・・よくできてる。」と思いました。
  一般的にどの運転免許でも運転免許試験場での技能受検の場合、試験コースや試験車両に「慣れる」までに時間がかかり、いわゆる運転の上手な人でも、一回の受験で合格することは難しいと言われているわけですが、どうも近頃はそれだけではないようです。    

  多くの人が、初めて運転免許を取得する場合、指定自動車学校に入校し運転免許試験場で技能試験を受けることがなくなった昨今、直接、運転免許試験場で技能試験を受検をする人は、何がしかの運転免許はすでに持っている、あるいは以前持っていて、公道での運転経験は かなりあるはずなのですが、「一時停止を守らない。」「徐行不十分。」「優先順を守らない。」「右左折の速度が早すぎる。」「車間距離を十分にとらない。」 こういった受験者が多いのです。これはコース慣れではなく、日ごろの「悪癖」の問題。これではいくら上手に車を扱うことができ、何回か受検してコースに慣れても、当然、免許はもらえません。ひどい人だと、他の受験者に「今日の試験官、煩いこと言うよ。」と言って回る始末・・・。あのなあ、お前の走り、「自転車」でもこれで公道に出られたらかなわんのじゃ!

 ある人の車に同乗したとき、直ぐに降りたくなった経験があります。この人、制限速度は守るのですが、とにかく「一時停止」と「徐行」を守らない。右左折が乱暴。「危ないと思いますよ。」と一言言ったら「ちゃんと安全は確認しとる。お前はどんくさいからなあ。」と一蹴されてしまい、それ以上何も言えませんでした。その後、この人は交差点で死亡事故を起こしてしまいました。新聞記事には、「現場は見通しの悪い交差点で、一時停止を無視して進入、左からきた自転車に衝突した。」とあります。「運転の悪癖」とこれを認めない「不遜」は本当に恐ろしい。背筋が凍りました。他人事ではありません。「間違いをするヒト」の運転する車は本当に怖いものです。

 私が普通免許を取得した頃の自動車学校の指導は、とにかく「ここまできたらこのくらいハンドルを切れ。ここでブレーキを踏む、ここまできたらチェンジアップ。」といったもの。言う通りにしないと、もの凄い罵声が助手席から飛んでくる。私はどんくさいので特に悲惨。「お前はいちいち頭で考えるから上手くならないんだ。体で覚えろ!」と怒鳴り続けられ、ようやく卒業。たしかにいちいち頭であれこれ考えるのではなく、その場その場で正確な対応が必要なのが運転です。ところが一方で車は扱いの難しい機械、これを反射的に正確に操作できるようになるためには、なおさらまずは頭でよく考えて前後関係を組み立ててみないとわからない。それを安全に実践して学ぶことができるのは自動車学校くらいしかない。公道での運転は、歩行者や他の運転者の行動を常に先読みして即、対応する「心理戦」。これに負けたら事故です。私はすっかり「自動車学校大嫌い。」になってしまい、自動車学校の看板を見るのも嫌になっていました。

 知人から「今の自動車学校の指導は「頭脳型」、昔とは随分変わってるから大丈夫だよ。」と言われ、ようやく自動車学校に行ってみる気になりました。実際に指導を受けてみると、「なるほど、これならよい。」だったわけですが、公道を15年以上ほぼ毎日走り、経験もそれなりに 積んでいるはずなのに、知らないことだらけ。改めて指摘され、「昔はとにかく考えずに頭ごなしに覚えました。」と言うと「そうなんですよね・・・だから今、その弊害が出ているんですよね。私も難儀しました。」と同年代の指導員の方が困り顔。運転だけは「受験勉強」は良くないです。
免許は得たものの、その後の実戦応用が利かず、我流の悪癖となって身につく。運転免許試験場で「一時停止を守らない。」「徐行不十分。」「優先順を守らない。」「右左折の速度が早すぎる。」「車間距離を十分にとらない。」といった人は私と同世代前後の人に多いように思います。

 
〇結果は・・・
 
○運転による「疲れ」を「怖い」とはっきり自覚できるようになり、ひんぱんに休息をとるようになった。    
○計画の立たない運転が怖くて、できなくなった。「ちょっと出かけてくる。」が一番怖くなった。
○もともと飲めない酒を完全に止めた。何と言われようが付き合いでも一切、飲まなくなった。
○悪天候時の運転がますます嫌になり、特に必要がない限り、運転しなくなった。
〇他人を同乗させたくなくなった。特に必要がない限り、他人を同乗させなくなった。
○「ひやり、ハッと」が減り、「急」のつく運転操作が自覚できるほど減った。
○免許取得以降、「もらい事故」がない。
〇2割以上も燃費がよくなった。
〇ブレーキパッド・ブレーキフルードなどが長持ちするようになった。
〇エンジンオイル・ATオイルが長持ちするようになった。 などなど・・・ 
 
 メンテナンスの効果によるところも大きいと思いますが、大きな故障もなくなりました。免許取得にかかった費用は5年で取り戻せたかと。機械の取扱いの常識ではありますが、基本に忠実な丁寧な取扱いについては、いつも念頭に置いておくべきでしょう。